
記者会見をする七海ひろこ財務局長と、吉井利光東京都本部代表
築地市場の豊洲への移転問題をめぐり、東京都議会では議論が紛糾している。
3月28日、幸福実現党財務局長の七海ひろ子氏と、同党東京都本部代表の吉井利光氏は、東京都庁に対して、豊洲への移転を1日も早く行うよう求める陳情書を提出。その後、都庁で記者会見を開き、小池知事の判断に疑問を呈した。

東京都庁に陳情書を提出
記者会見において、七海氏は、懸念されている環境問題について、「豊洲では汚染物質の除去が行われており、コンクリートも敷かれているため、汚染物質が健康被害を引き起こす恐れはありません」と主張。地下水の汚染についても、「市場内では地下水を使用しないため、安全上の問題はありません」と指摘した。
また、七海氏は、「土壌汚染のリスクに注目するあまり、移転を先延ばしにすることは、東京都にとって大きな経済的な損失であり、一日も早く豊洲市場に移転すべきだ」と訴えた。

記者会見で、小池都知事による税金の無駄遣い額をフリップで説明する吉井氏
七海氏とともに会見に参加した吉井氏は、「小池都知事は『都民ファースト』を掲げていますが、豊洲へ移転しなければ、6,000億円以上の税金を無駄に使うことになります。都民の税金を無駄遣いすることが都民ファーストと言えるのでしょうか」
「知事は今後、移転の可否について専門家の意見を仰ぐようです。ですが、決断するのは、最後は政治家です。専門家の意見や、マスコミの世論調査に判断を丸投げするのではなく、都知事が責任をもって決めるべきです」
と語った。

記者会見で、小池都知事による税金の無駄遣い額をフリップで説明する吉井氏
築地市場の安全性にも懸念され、今や、豊洲への移転を望む声が多数派となっている。
小池知事には、マスコミや世論に迎合することなく、東京都の発展という観点に基づいて、一日も早い豊洲移転が求められている。