中国に自由・民主・信仰を

及川幸久外務局長が国連でスピーチ

 

中国に自由・民主・信仰を

及川幸久外務局長が国連でスピーチ

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CERD 本会議の様子。NGOから寄せられた発言をもとに、委員が政府に質問する。(写真/ RFA)

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8月6日からスイス・ジュネーブで開催された第96回人種差別撤廃委員会(CERD)で、幸福実現党の関連団体であるNGO「幸福実現研究所(HRRI)」が、中国における少数民族の弾圧などについて意見書を提出しています。及川幸久党外務局長がHRRIとして委員会に参加し、中国での人権弾圧を強く非難するスピーチを行いました。

 
 及川幸久外務局長は8月7日、人種差別撤廃委員会のメンバーと各国のNGOとのセッションに参加し、中国政府が新疆ウイグル自治区に住むウイグル人を不当に弾圧しているとして、その実態に言及しました。

 及川氏は、数十万から数百万人のウイグル人が、「再教育キャンプ」と呼ばれる施設に連行され、拷問を受けていると報告。「一連の弾圧の目的は、ウイグル人のイスラム教の信仰を捨てさせるためである」と指摘し、中国において「自由・民主・信仰」といった価値観が大切にされなければ、イスラム教徒への弾圧に歯止めがかからない、と訴えました。

 

中国への批判は世界の潮流

 

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国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)を訪れた及川幸久外務局長。

 ウイグル問題に関し、他のNGOも、その弾圧の実態を詳しく報告しています。

 10日と13日に行われた本会議では、委員から中国政府に対して厳しい質問が相次ぎ、委員の中からは「中国で100万人のウイグル人が『秘密の大規模拘束キャンプ』に閉じ込められていると指摘する多くの信用できる報告を受け取っている」との発言がありました。

 及川氏は「中国は悪法を制定して、ウイグルでの弾圧を正当化しています。しかしアメリカも今年に入り、ウイグルでの再教育キャンプなどの問題に初めて言及するなど、世界的な非難が高まっています。人種差別を防ぐにあたっては、宗教的自由が不可欠であることをもっと浸透させる必要がある」と話しています。

 HRRIは、16日から開催された日本セッションに向けても意見書を提出しています。慰安婦問題をきっかけに、アメリカ在住の子供がいじめを受けていること、アメリカでは「日本は戦時中、数々の悪事を犯した」など、歪んだ歴史教育が行われていることなどを報告しました。

 

人種差別撤廃委員会(CERD) とは……

 国連の条約の一つである「あらゆる形態の人種的差別の撤廃に関する国際条約」に基づいて設置されています。この条約は1965年の第20回国連総会で採択され、1969年に発効しました。日本は1995年に加入しています。

 CERDは、この条約を批准する各国が条約を守っているかを監視し、委員は各国に対しての勧告を行います。

 各国の人種差別の現実の状況について、NGOは「意見書の提出」や「委員との会合への参加」を通じ、情報提供を行うことができます。これを受けて、CERDは締約国の報告書を検討し、総会に報告します。

 

参考(幸福実現NEWS 及川幸久外務局長が国連でスピーチ「中国に自由・民主・信仰を」)

及川幸久外務局長が国連でスピーチ「中国に自由・民主・信仰を」

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