台湾を二度と見捨てない
日台の絆を強めアジアを守る
幸福実現党
党首 釈量子
近年、中国共産党による台湾への軍事的・経済的な威嚇がエスカレートしています。そうしたなか、台湾では1月13日、総統選挙と立法委員(国会議員にあたる)選挙の投開票が行われました。今後の台中関係、ひいてはアジア情勢に大きく影響する選挙のため、世界中が注目しました。
今回の選挙の結果をどのように捉え、日本は今後何をすべきでしょうか。
台湾総統選で選ばれた自由と民主主義の道
総統には民進党の頼清徳氏が選ばれました。頼氏は中国が主張する「一つの中国」原則に反対する
一方、立法委員選挙においては親中派の国民党が議席を伸ばし、民進党は過半数の獲得に及びませんでした。いわゆる「ねじれ」の状態となったため、これまで蔡政権で進めていた自前の潜水艦の建造をはじめ、防衛強化の政策などで頼政権には厳しい舵取りが迫られそうです。
頼 清徳 氏の発言(2023年時点)
- 台湾は既に独立している。台湾の独立を改めて宣言する必要はない。
- 台湾の将来は台湾の2300万人の住民が決める。この考え方は蔡政権の従来路線と変わらない。
台湾現地で聞いてみた 有権者の声
- 頼候補は決して台湾のことを中国に売らない(20代女性)
- 台湾はとにかく中国から遠く離れないとね(30代男性)
- 台湾は自由、民主の価値観を堅持しているが中国は暴政で人々を苦しめているんだ(60代男性)
習近平主席による台湾統一の野心
今回の選挙に対して中国共産党は、軍事・外交・経済面での威圧や、SNS等を使った偽情報の拡散などによって、中国に有利な結果となるよう激しい介入を行いました。習近平国家主席は政権三期目の手柄として「台湾統一」を狙っており、頼氏の当選を阻止したかったとみられます。さらに選挙後の1月15日、中国の働きかけによって南太平洋の島国ナウルが台湾との断交を発表しました。こうした国際的な孤立を進める外交をはじめ、今後ますます、中国は台湾への圧力を強めていくとみられます。
台湾が取られると日本も危ない
中国が行った2022年8月の台湾周辺における大規模軍事演習では、日本の排他的経済水域にミサイル5発が落下しました。このことからも、台湾有事が日本の有事に直結することは明らかです。また、中国が台湾を侵略した場合、日本にエネルギーや食料を運ぶタンカーなどが台湾周辺の海域を自由に航行することができなくなり、日本の生命線が絶たれることになりかねません。台湾の危機は日本の危機に直結すると言えます。
友人である台湾を守るために
中国と台湾は別の国家
中国は台湾を自国の一部とする「一つの中国」原則を主張し、台湾の統一を狙っています。しかし歴史上、台湾が中国の一部であったことはありません。中華民国が中国共産党に国土を奪われたのが正当な歴史であり、台湾と中国は別の国家として成長しています。さらに台湾には「自由・民主・信仰」の価値観が根付いており、無神論の全体主義国家である中国とは相容れません。
日本は台湾を国家として認めるべきです。台湾を自国の一部と主張して呑み込もうとする中国の横暴を許せば、次は「尖閣諸島は古くから中国の領土」という主張のもと、沖縄をはじめ日本も侵略されてしまいます。
日本は中国依存から脱すべき
日本は安全保障面では中国の危険性を認識している一方、経済面では観光客のインバウンドをはじめ、中国に大きく依存しています。
また2021年、EU(欧州連合)、アメリカ、イギリス、カナダが足並みを揃えてウイグル人への人権弾圧を非難し中国への経済制裁を発動した際、日本は中国に配慮し、制裁に踏み切りませんでした。
このように政治と経済の考え方が分離していては、中国に対して毅然とした態度を取ることができません。一方、今後も中国から台湾への経済的な圧力は強まっていくことが予想されます。日本は中国経済への依存から脱し、台湾との連携こそ強化していくべきです。
日本、アメリカ、ドイツの輸入額に占める中国の比率
内閣府「世界経済の潮流」を参考に作成
台湾を守るための「日台同盟」
アメリカは現在、ロシアーウクライナ戦争や中東の戦争に介入し、多くの人員や物資、資金を投入しています。さらに、バイデン政権の台湾防衛の意志は不明確であり、有事の際、アメリカが台湾を守るためにどれだけ本気で動くかは未知数です。
日本は日米同盟を堅持しながらも、アメリカにすべてを頼るのではなく「、日台同盟」を視野に入れた安全保障面の連携を急ぐべきです。
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《台湾現地リポート》
歴史的な選挙が目前に迫る台湾。
現地ではいま何が起きているか?
書籍
メシアの法
「愛」に始まり「愛」に終わる
地球を護る者の声。
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「幸福」と「真理」を説き明かしている。
そして、世界の混乱を
終わらせようとしている。
愛は憎しみを超えて
中国を民主化させる日本と台湾の使命
李登輝氏からの手紙がきっかけとなり2019年、実現した台
湾講演を書籍化!
中国による軍事的脅威が迫る中、台湾の進むべき未来を指し示した著者渾身のメッセージ。
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