小池さん、豊洲の他にないんですか? Part2
今解決したい「都民の敵」
小池百合子・東京都知事の「迷走」で置いてけぼりにされている都政の課題。
東京で活動する幸福実現党の代表たちが、東京の未来ビジョンについて語った。(文中敬称略)
聞き手
七海 ひろこ
(ななみ・ひろこ)東京都生まれ。慶應義塾大学卒。NTTデータに入社後、幸福の科学に奉職し、国際局長、理事などを歴任して、現職。
吉井 としみつ
(よしい・としみつ)1982年東京都生まれ。慶應義塾大学卒。アメリカン大学インターナショナルサーティフィケイト取得。2児の父。
七海 : 町田市で活動する上田さんは、都議会の改革の必要性を唱えています。なぜそう思われたのですか。
信頼に応える都議会に
上田てつじ
町田市
上田 : 一番の理由は、政治家が国民から尊敬されていないことです。私は国の機関に勤めていましたが、行政の使命は地域の方々に効率的で効果的なサービスを提供することです。
滞りなく行政を執行する責務があるにもかかわらず、小池知事は、議会や前任者がやっていたことを次々にひっくり返しているだけ。都民を無視するナンセンスなやり方です。
都議会の党派対立がクローズアップされている状態は、国会で揚げ足とりに懸命な野党の姿と二重写しです。豊洲問題は、127人いる都議が十分な審議をしなかったことが原因。都民の信頼に応えるべきです。・・・
豊洲移転で賑わいを
表なつこ
江東区
吉井 : その意味では、豊洲市場の移転延期で、税金が垂れ流しにされていることも問題ですね。幸福実現党東京都本部は、都議会に早期の移転を求める陳情書を提出し、現在、署名活動を行っています。
表 : 私は、3年前に地方から上京し、豊洲市場のある江東区で活動しています。率直に感じるのは、「東京が栄えているから、地方の経済も回っている」ということです。
東京には「日本のお手本の街」になってほしいですが、どうも小池知事のやり方からは、東京が発展するイメージがわいてきません。むしろ、どんどん貧しくなる予感がします。・・・
今の保育は安心できない
しらかし貴子
中野区
吉井 : 都政の課題と言えば、待機児童問題もあります。中野区で活動するしらかしさんは、保育士の経験を活かしたいとのことですが。
しらかし : 私は保育士を10年やり、現在、園長を務めています。現場で接する親御さんの苦労は想像を絶するものがあります。子供を預けるために引っ越す家庭や、片親になると保育園に入りやすくなる制度を利用して、形式上、離婚する夫婦までいます。子供や親御さんのためにならない保育の現状を何とか変えたいんです。・・・
予防医療の先進地に
安原ひろし
板橋区
吉井 : 社会保障政策では、安原さんが予防医療の普及を訴えています。
安原 : 私が活動する板橋区の約4人に1人は65歳以上の方です。ある調査では、高齢者対策が日本一になるほど医療が充実しています。
日本は長寿の国と言われていますが、病院に通わず生活できる健康寿命の平均は、男性で71・19歳、女性で74・21歳にとどまります。つまり約10年は、介護などで病院のお世話を受け、延命しているのです。・・・
下町を盛り上げる
西野アキラ
荒川区
七海 : さらに東京の課題と言えば、首都直下型地震にも備えなければなりません。
西野 : 私が活動する板橋区の約4人に1人は65歳以上の方です。ある調査では、高齢者対策が日本一になるほど医療が充実しています。
子供のころから住む荒川区は、木造住宅の密集地域で、揺れによる倒壊や、地震で生じる火事に弱い地域と言われています。そのために、主要鉄道の耐震強化や、道路を広げる区画整理を進めたいです。
防災をきっかけにして、都市計画の中に「都電荒川線の延伸」も盛り込む必要があります。荒川区は人口が増え、交通状況が日々悪化しています。都電を南千住や浅草までつなげれば、混雑の緩和と交通の分散化を図ることができます。・・・
減税で家族の絆を取り戻す
なべ島ひさし
港区
七海 : 都心の港区で活動するなべ島さんは、相続税の減免措置を、自治体を通じて政府に働きかけたいと訴えています。
なべ島 : 港区は、人の入れ替わりが激しく、定住が難しい場所です。私の小学校の同級生は40人~50人ぐらいいるのですが、港区に住んでいるのは、片手で数えられるほどに減っています。
原因は、相続税です。相続税は、頑張って働いた人がコツコツ貯めた資産に課税する税金です。家族のために残しておいた資産なのに、相続税を支払うために家を泣く泣く手放す方がたくさんいます。江戸時代の悪代官すらしなかったことが起きているのです。こんな理不尽なことを許してはいけません。・・・