【幸福実現NEWS】水害からいのちを守る

幸福実現NEWS vol.118

 

水害からいのちを守る

 

釈量子

幸福実現党

党首 釈量子

 台風19号の影響により、洪水などの被害が引き起こされました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。堤防が決壊した場所では整備が遅れていたとも言われています。一方で、「首都圏外郭放水路」や「八ッ場ダム」など大規模な治水施設が大きな被害を防ぎました。「コンクリートが人の命を救う」ことを痛感しました。

 この十数年で公共事業への歳出は縮小し続けています。しかし、災害が激甚化している今、防災インフラを質・量ともに強化する必要があります。

 政府は、被災者の生活と生業の再建に向けて住宅や金融支援、中小企業への補助金や農林業者への支援対策パッケージを決定しましたが、併せて、消費税の減税や所得税、法人税の軽減措置を拡充し早急な経済復興を後押しすべきです。

 

なぜ、大規模水害は起こったの?

河川整備の遅れ

 今回、大きな被害が出た千曲川(長野県)と阿武隈川(福島県)、吉田川(宮城県)流域では、河川整備が遅れていたために決壊が起こった可能性が高いといわれています。

 特に、阿武隈川とその支流の氾濫で地域が浸水した福島県郡山市は、国に繰り返し早期整備を要請していましたが、予算がつかず堤防の未整備地域から大量の水があふれ市街地に流れ込みました。

台風19号による大雨で増水し氾濫した吉田川(宮城県)(写真提供:ピクスタ

台風19号による大雨で増水し氾濫した吉田川(宮城県)(写真提供:ピクスタ)

必要な対策

洪水氾濫を防ぐ

  • 堤防の整備
  • 川幅を広げる
  • 遊水池やダムの整備

 

排水能力不足

 各地では大雨で本流が増水し、支流が押し戻される「バックウォーター現象」が数多く発生しました。また、大量の雨水を排水路や下水道から川に流せず、水が地上に溢れて浸水被害が起こりました。

排水能力不足

必要な対策

排水能力の向上と制御

  • 雨水処理能力の向上
  • 貯水池や遊水池の設置
  • 水門・ゲートの設置

 

河川整備は予算減少により進んでいません!

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 国の治水事業の予算は、平成9年度の1兆3351億円をピークに減少しています。特に「コンクリートから人へ」を政策に掲げた民主党政権の時に大幅に減少しており、治水事業が遅れた一因となったことは否めません。

 台風19号では整備の遅れにより、被害が拡大したケースが多くあるため、予算を増やし、治水事業を速やかに進める必要があります。

河川整備は予算減少により進んでいません!

 


 

幸福実現党

水害からいのちを守る
3つの政策

水害からいのちを守る3つの政策

 

\古い基準は変えていこう!/

1. 現状に合った、河川整備計画を

現状に合った、河川整備計画を

 現在の堤防は、戦後最大規模の雨量に耐えられることを想定して、整備が行われています。

 しかし、高度成長期以降、市街地化が急速に進み、田畑や森林がなくなったことで、雨水が地中に浸透せずに一気に河川に流れ込むようになりました。また、近年は豪雨の発生回数が増加し降水量が増えています。

 例えば、千曲川は昭和58年の台風、阿武隈川は61年の台風を想定して堤防を設定していましたが、想定を超える雨量により決壊しています。

 災害の激甚化に伴い、河川整備計画の基準そのものの見直しと治水対策の強化が必要です。

 

\コンクリートが人びとを救う!/

2. 大胆な治水対策

大胆な治水対策

 首都圏では八ッ場ダム(事業費約5320億円)や首都圏外郭放水路(事業費約2400億円)、など治水対策を進めてきたため、台風19号では、約数十兆円から100兆円にも至る大きな被害を免れました。※

 幸福実現党は、10年で100兆円規模の公共事業への投資を行い、幅を広げた丈夫なスーパー堤防の設置、地下河川バイパスや、大規模調整池などの大胆な治水対策を全国で進めます。財源が足りない場合は「建設国債」の積極的な発行を行います。

(※11月12日付産経新聞「正論」藤井聡氏論考より)

首都圏外郭放水路

「首都圏外郭放水路」(埼玉県春日部市)は、川から溢れた水を地下に取り込み、全長6.3kmの水路全体で「東京ドーム」約半分と同じ水量(最大約65万㎥)を貯めることができます。排水ポンプは、25mプール1杯分の水を、たった1秒で排出できる世界最先端の設備です。

 

\ご近所づきあいが大切です/

3. 地域のきずな強化と防災教育

 万全な治水対策を行っても想定外の災害が起こる可能性はあります。そのため、想定外の災害が起こった場合でも自主的に避難し、命を守ることができるよう、平時から地域コミュニティの強化と防災教育を進めていきます。

 

釜石の奇跡

 東日本大震災で岩手県釜石市内の小中学生は99.8%が助かり、「釜石の奇跡」とよばれています。

 釜石市には過去の大津波の教訓から、地震が来たら、各自てんでんばらばらに高台に逃げて、自分の命を守れという「津波てんでんこ」の教えがあります。その教訓に基づき、防災教育を約10年間行ってきました。

「釜石の奇跡」から学ぶ 防災教育のポイント

「釜石の奇跡」から学ぶ 防災教育のポイント
  • 突然起こる災害時、自分で判断・行動できる力を養うために、日頃から地域全体で防災教育に取り組み、防災訓練は常に真剣に取り組む。
  • ・ 避難時にはお互いに顔見知りかどうかが大切で、普段から少しの声がけや見守りで自然に気遣えるような環境をつくっていくことが大事。

 


 

「令和元年台風15号・19号災害被災者支援義援金」 第一次寄託について

【宮城県】丸森町 佐々木秀之副町長にお渡ししました。

【宮城県】丸森町 佐々木秀之副町長にお渡ししました。

【千葉県】鋸南町 白石治和町長にお渡ししました。

【千葉県】鋸南町 白石治和町長にお渡ししました。

 募金活動により、数多くの皆様からお寄せいただきました義援金の中から、10月22日宮城県丸森町に50万円寄託、10月24日千葉県鋸南町に100万円寄託しました。

 多くの方々のご協力、本当にありがとうございました。

 

参考 幸福実現NEWS vol.118 水害からいのちを守る

参考 幸福実現NEWS vol.118 水害からいのちを守る

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