習近平主席の国賓来日は歴史上の汚点になる
幸福実現党
党首 釈量子
日本政府は今年4月、習近平・中国国家主席を国賓待遇で招こうとしています。
香港やウイグルへの人権弾圧や尖閣周辺の日本領海侵入などの暴挙を繰り返す中国の国家主席を、天皇陛下との会見や宮中晩餐会などでもてなす国賓とすることは、日本の歴史上の汚点となりかねません。
かつて、中国が丸腰の市民を虐殺した「天安門事件」に対し、西側諸国は非難の声を上げ、経済制裁を行いました。一方、日本は現職の首相や天皇陛下が訪中し、制裁解除に道を開いてしまいました。習氏の国賓来日は、当時と同じような過ちを繰り返すことになり、強く反対いたします。
最近の中国による暴挙
香港の民主化運動を暴力で抑圧
香港警察は市民による民主化運動への弾圧を強化しています。
昨年11月には、丸腰の市民に対して躊躇なく実弾を発砲。さらに香港理工大学に突入したり、西灣河の教会を捜査令状なしに襲撃したりして、市民を逮捕しています。
教会に突入し、市民を襲撃する香港警察
画像はYouTubeより
香港は中国の指示を受けて動いている
「中央政府は林鄭長官を深く信頼しており、仕事を高く評価している」
習近平・中国国家主席
「厳正に法を執行する警察当局を強く支持する」
林鄭月娥香港行政長官
ナチス的手法でウイグル人を強制収容
新疆ウイグル自治区では、100万人とも200万人とも言われるウイグル人やイスラム系少数民族が強制収容され、劣悪な環境下で拷問を受けています。米大手紙ニューヨークタイムズは、中国の人権弾圧を裏付ける「ウイグル文書」の入手を報じました。文書には、習氏が「情け容赦は無用」と述べていると記されています。
米政府は中国の手法がナチス・ドイツをほうふつさせるとしています。
収容所で監視下におかれるウイグル人
画像はThe EconomistのYouTubeより
日本の領海に繰り返し侵入
中国海警局の公船(軍艦)が、尖閣諸島周辺の日本領海への侵入を繰り返しています。昨年は32回の領海侵入を行い、今年1月4日にも領海侵犯を行うなど、日本への敵対行為をやめようとしません。
中国頼みの姿勢は亡国の選択
日本が、習近平主席を国賓待遇で迎えようとする背景には、経済的連携を強めたいとの思惑があります。しかし、中国の行動には国際社会から非難の声が上がっています。中国との連携強化は、日本の孤立や衰退につながる亡国の選択と言わざるを得ません。
1. 外交上の孤立を招く
習氏を国賓待遇で迎えることは、ウイグルや香港問題などの人権弾圧行為にお墨付きを与えかねません。
これは、香港人権民主主義法を成立させ、中国に対して強硬姿勢で臨むアメリカと逆行する動きであり、自由・民主・信仰を尊重する国々から「日本も人権抑圧国家である」と捉えられかねず、外交上の孤立を招きます。
アメリカ
人権弾圧行為を非難
「我々は、平和に抗議活動を行ってきた香港の人々と、ともにある」
ペンス副大統領
「(香港警察の)暴力は容認できない」
ポンペオ国務長官
日本
中国との友好を強化
「習主席の国賓訪日の成功に向けて、大局的な忌憚のない意見交換を行いたい」
安倍首相
「習近平国家主席の国賓としての訪日を見据え、日中新時代を切り開いていきたい」
菅官房長官
中国経済と共倒れ
経済成長しているかに見える中国ですが、統計の水増しが疑われるなど、実際はマイナス成長ともいわれています。米中貿易戦争が激化するなか、中国への工場進出や投資の拡大は、中国経済の崩壊に巻き込まれ、共倒れになる危険な選択です。
また、中国は観光客をも外交カードとして使っており、中国依存の経済は、近い将来、行き詰まります。
中国の自動車、セメント生産と実質GDPの前年比増減率
産業の要と言われる「自動車生産台数」と「セメント生産量」の成長率がマイナスに落ち込んでいるが、実質GDPの推移は依然プラスであり、矛盾している。
幸福実現党は習近平主席の国賓待遇に反対します
習近平氏の国賓来日に断固として反対すると共に、中国に対して以下の3つの事柄を強く要求します。
1. 人権弾圧の即時停止
香港、ウイグル、チベットをはじめ、中国共産党による暴力や拷問、強制労働
で苦しむすべての人々を解放すること。
2. 尖閣への領海侵犯の停止
沖縄・尖閣諸島周辺をはじめとする、日本の排他的経済水域・領海への侵入
を停止すること。
3. 不当拘束された邦人の解放
現在中国に拘束されている日本人を解放すること。今後、不当な容疑で日本
人を次々に拘束する「人質外交」を行わないこと。
今までの香港支援に関する活動
昨年11月、内閣府に香港の『自由』と『民主主義』を守る行動を求める要望書を提出
昨年9月に東京、大阪、広島、名古屋「香港革命支援デモ」を行った