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幸福実現党政務調査会
2021年11月21日
No.28
台湾防衛こそが、日本の平和を護る
2021年現在、台湾に最大の危機が迫っています。極超音速ミサイルの中国配備などで、米中間の力関係が拮抗しつつあるのと同時に、アフガニスタン撤退をめぐるバイデン政権の失策により、米国への不信が強まっています。中国はこれを利用し、台湾への圧力を高め、その統一を目論んでいます。
しかし、日本と台湾は運命共同体であり、台湾防衛こそ日本の使命です。台湾は日本にとって、地政学的に重要であるだけでなく、「自由・民主・信仰」という普遍的価値観を共有する国家です。日本には、西側諸国と足並みを揃えつつも、これをリードし、台湾の平和と安定を護る責務があります。
こうした使命実現に向けて、日本がなすべきことは三つの段階に分けられます。まずは「台湾有事は日本の有事」と認めることで、米国との連携を強化します。次に、台湾関係法を定めることで安全保障を含む日台の関係を構築します。最後に、米国と連携し、「一つの中国」政策を見直すことで、台湾との国交回復や台湾の国連への復帰、そして、日台同盟の実現を目指します。
【全文】
詳細は下記のPDFをご覧ください。
PDF 『台湾防衛こそが、日本の平和を護る』
【主な内容】
1. 台湾を守らなくてはならない理由
- 現代生活に不可欠なエネルギー資源は、海を超えてやってくる
- 台湾の南に位置するバシー海峡は、日本への原油の通り道であり、守るべき要所
- シーレーンの要所であるバシー海峡は、台湾有事の戦域となる
- 与那国島民にとって、台湾有事は「目の前の危機」となる
- 尖閣危機と台湾有事は、同時に発生する
- 政府には、年間200万人の訪台邦人と2万人超えの在留邦人を守る義務がある
- 台湾を見捨てた場合、地理的に見れば、次の標的は沖縄になる
- 中国にとって、台湾、沖縄を含む「第一列島線」は、絶対防衛ライン
- 台湾を見捨て、中国に味方しても、平和は訪れない
- ナチス・ドイツ以上の独裁国家・中国に、日本は迎合してはならない
- 台湾を守り、「自由・民主・信仰」の価値観を守る
2. 台湾は現在、最大の危機にある
- 中国の実際の軍事費は、公表予算20兆円の最大2倍近くで、台湾をはるかに凌ぐ
- 中国の急速な軍拡の背景に、急激な格差と急速な高齢化がある
- 「共同富裕」が招く中国経済の悪化
- 中国経済の悪化は、台湾有事へと通じる
- 軍事的優位が揺らぐアメリカは、多大な犠牲を払っても台湾を守るのか
- アメリカ不信に拍車をかけたミャンマー、アフガンでの政変の背後に、中国の影あり
- 「戦わずして勝つ」のが、中国の戦略
- 台湾防衛の意志を明確に示すことが、台湾の平和と安定につながる
3. 日本が採用すべき政策を検討する
①. 短期的政策:「台湾有事は、日本の有事」と政府が宣言する
- 自民党の「戦略的曖昧さ」では台湾の抑止力に不十分である
- 日中共同声明は、台湾の「存立危機事態」該当を妨げるものではない
- 台湾有事を「原則、存立危機事態に該当する」と閣議決定を行う
- 存立危機事態認定の意味①:台湾有事の日米共同作戦計画の策定につながる
- 存立危機事態認定の意味②:台湾有事の邦人保護への法律的な裏付けとなる
- 中国の在留邦人の救出は日米の連携で行う
- 存立危機事態認定の意味③:アメリカに対し、台湾防衛の国際条約の裏付けを与える
- 日本は今後、両岸関係の平和的解決に向けて「積極策」を進めるべき
- 平和的解決への積極策として、政府高官による交流を進める
②. 中期的政策:「台湾関係法」を制定する
- 台湾関係法のポイント①:政府間のつながりを明確にする
- 台湾関係法のポイント②:安全保障面での連携を取れるようにする
- 台湾関係法の根拠は、1998年の日中共同宣言にあり
- 「台湾有事が存立危機事態に該当しうる」と、台湾関係法に明記する
③. 長期的政策:台湾を国家承認し、台湾の国連復帰や公式の日台同盟を実現する
- 中国の反国家分裂法に留意し、日台関係の改善が台湾への軍事侵攻を招かぬよう最大限注意する
- すでに「別の国家」として成長している台湾に、独立など必要ない
- 日本には、日台同盟を実現するだけの意志と能力が求められる
- 「一つの中国」撤回に向けて、アメリカに働きかける
4. 結論
【全文】
詳細は下記のPDFをご覧ください。