2/6付公開質問状に対する大川宏洋氏の回答 3つの問題点

 
過日、「カルト宗教から国民を守る党」なるものを結成した宏洋氏が、「幸福実現党が政教分離に反している」といった発言をしています。これに対して2月6日の朝、幸福実現党より正式な質問状を送り、公開討論を呼びかけました。

6日の夜、その質問状に対して宏洋氏が回答を寄せましたが、率直に言って「中身が非常に浅い」、あるいは「民主主義を分かっているのか」と言えます。宏洋氏の回答の中に、民主主義を全体主義、専制主義、さらに独裁主義へと転換させかねない非常に危険な要素も見られました。

そのように危惧される点をしっかりと説明しておくことが、幸福実現党の誠意ではないかと考えます。

 

重大な誤り①
政教分離について理解していない

まず1点目です。これは基本中の基本になりますが、「宏洋氏が政教分離について全く理解してない、あるいは間違って受け止めている」という点です。

宏洋氏はこの質問状への回答の中で、政教分離を「宗教が政治に介入しない」という規定であるかのように言っています。しかしこれは全く間違っています。

憲法20条の「政教分離規定」の考え方は、「政治が宗教に介入して特定の宗教を優遇、あるいは弾圧しないこと」というものです。

したがって、万が一、宗教を信じている者、宗教活動を行っている者が政治的な活動や発言ができないというのであれば、これは憲法21条が全ての国民に等しく認めている「言論の自由」あるいは「表現の自由」「結社の自由」までが侵害されることになります。極端に言えば、これは宗教者への差別となります。当然、現在の日本国憲法はそのようにはなっていません。

このように、「政教分離に違反しているから幸福実現党は解散すべきだ」という宏洋氏の主張は全くの勘違いであると言えます。

 

重大な誤り②
子供を入信させるのは憲法違反という主張

2点目に、宏洋氏は回答の中で「幸福の科学は生まれたばかりの赤ちゃんでも強制入信させている。信じない自由を侵害している」という趣旨の発言をしております。

これ自体、事実誤認ではありますが、強制入信させることが間違っているという主張はおかしな話です。ご存じのように、日本でもかなり信者が増えているユダヤ教やイスラム教などは、生まれながらにその信徒となります。

あるいは宏洋氏が卒業したという青山学院大学はキリスト教メソジストを奉じています。ここにも「幼児洗礼」「小児洗礼」という制度があり、赤ちゃんのうちから親御さんが子供に洗礼を受けさせます。

幸福の科学が憲法違反だと言うならば、キリスト教もユダヤ教もイスラム教も全て憲法違反になってしまいます。当然そんなことはありません。

「こんな教育を受けさせたい」「こんな習い事をさせてあげたい」といった親の考えの最たるものして「信仰」があります。またイスラム教では、母親への義務として、子供に「信仰を通じてアッラーを敬うこと」「嘘を言わない」「ムハンマドが禁じたことをやらない」といったことをはっきりと決めております。

学校、あるいは幼稚園や保育園を通じて子供に行き届かない、例えば「人を愛する心」「人様を大切にする心」「敬う心」「正義を愛する心」「善悪の別」などについて教えるのが宗教です。そういう意味では、世界的にキリスト教やイスラム教をはじめ、洋の東西を問わず、基本的に信仰こそまず教えられなければならないのです。

ある意味で宏洋氏は、人類普遍の知恵について全く理解してないと言えます。

さらに言えば、宏洋氏が訴えている「18歳まで特定の宗教を信仰することを禁じる」という考え方は、家庭の領域にまで国家が介入してくることを意味します。典型的な自由主義ではない国、例えば北朝鮮、中国といった国がそうした状態です。人の内面や家庭にまで国家権力が介入して禁止事項を定める体制です。

すなわち、これは自由主義ではなく全体主義、専制主義そして独裁制へと近づく考え方です。そういう意味で、安易に宗教の禁止を言うのは非常に危険な考え方です。

もしそういうことを言って立候補するというのであれば、「どうぞ北朝鮮に行って立候補してください」とお勧めしたいと思います。

 

重大な誤り③
霊言を霊感商法と断ずる宗教弾圧

そして3点目です。宏洋氏は幸福の科学で行われている、様々な霊的存在を降ろして大川総裁がそれを話されるという「霊言現象」を単純に「霊感商法である」と言っております。

そもそも、「霊言が真か偽か」を政治的立場から議論すること自体が、憲法が禁じる「検閲」に当たり、宗教弾圧になります。

さらに、もっと肝心な問題があります。ご存じのようにユダヤ教は、モーセが神様からいただいた「十戒」、形を変えた霊言がベースとなってできています。さらにキリスト教では、聖書においてイエス・キリストが「私を通じて神様の言葉が下りている」といったことを言っております。さらにイスラム教の聖典であるコーランなどは全部、いわゆる霊言です。もし霊言を霊感商法と言うならば、イスラム教は全部、霊感商法になります。

私ども幸福実現党、あるいは幸福の科学グループはイスラム教の信仰を持っている方たちの敬虔な信仰心を非常にある意味で尊敬しております。それを宏洋氏が霊感商法であると言うならば、どうかモスクの前に行って「コーランは霊感商法です」と言っていただきたいと思います。

このように、今回の宏洋氏の回答はたくさんの矛盾や間違いに満ちていますけれども、今回は3点だけ、皆様 にお話をさせていただきました。

 

民主主義の本道である有権者との対話を否定する間違い

そして最後にもう1点言わせていただきます。

宏洋氏は、私たち幸福実現党との公開討論の呼びかけに対して「雑魚とは話はできない」と、このように断言しております。その通り、私も雑魚です。ならばあなたも雑魚ではないでしょうか。

政治というのは基本的に、政治的信条を持っている人たちが集まり、自分たちの意見を自由に交わして戦わせる中で、お互いに真理に近づこうとすること、一人でも多くの人の幸せにつながろうと道を探ることです。これが民主主義の本道です。

一番大切なこの市民、国民、有権者との対話を否定して、なぜ民主主義は成り立つのでしょうか。

宏洋氏も民主主義を尊重するというならば、幸福実現党との討論に堂々と応じていただきたいと思います。

以上

以上

 

 


 

大川宏洋氏の「信教の自由」解釈は間違い。公開討論の場で「議論」を

 
先日、「カルト宗教から国民を守る党」なるものを結成した宏洋氏に対して、その憲法理解があまりにも間違っているということで幸福実現党より公開討論の申し込みを行いました。

 

宏洋氏の憲法理解の間違い

それに対して宏洋氏はYouTubeで一方的に回答し、「これで終わりだ」「雑魚とは話をしない」と言ったのですけれども、相変わらずその言動の中において、憲法への理解の間違いが全く正されておりません。

そのため、幸福実現党では改めて再質問状を彼に提出し、その上で「議論をしましょう」と呼びかけました。
今日は再提出した質問状の特に重要なポイントである「信教の自由」に対する彼の間違った理解について解説をしたいと思います。

宏洋氏は「『信教の自由』には『信じない自由』もあるんだ」と言っております。そして、「幸福の科学は生まれたばかりの赤ちゃんでも強制入会させて、信じない自由を侵している。だから憲法違反なんだ」「そしてこのような憲法違反を犯している幸福の科学が作った政党だから、幸福実現党とも解散すべきなんだ」と、このように主張しております。

しかし、そもそも、幸福の科学には生まれたばかりの赤ちゃんを強制入会させるという仕組みは存在しておりません。

もう憲法の話以前に、事実誤認がございます。さらに言うならば、この憲法問題をとっても憲法20条の「信教の自由」には「信仰の自由あるいは宗教的行為の自由」さらに「宗教的結社の自由」があると言われています。

 

「信教の自由」とは何か

この「信教の自由」の中には、内面において自分が信じたい宗教を信じるという、絶対的な自由と言われるようなものが中核にございます。その中に「親が、自分が信じる宗教を子供に教育する自由」あるいは「自分が信じる宗教の宗教教育を受けさせる自由」といったものも含まれております。

つまり、「親が自分の宗教を子供に伝えたい」ということに何ら間違いはなく、憲法上も何の問題もないということです。どこひとつを取っても憲法違反はありません。

なぜそうなるのかというと、結局、「信教の自由」とは基本的人権のカタログの中央に置かれるべき中核的な価値観であるからであると言われております。

歴史的に見ますと16世紀から17世紀のヨーロッパを中心に、王様あるいは領主の信仰を強制的に信仰させられた人々の中で、プロテスタントという宗派が起きて、「自分たちが信じたいこの宗教を信じて、そして天国に還りたいんだ」といった考え方が出てきて、領主の信仰とぶつかることが出てきました。その流れの中でだんだんと「信教の自由」が確立してきたわけです。

つまり、人類が獲得したはじめの基本的人権は「信教の自由」であり、「信教の自由」が中核となって、だんだんと「言論の自由」「表現の自由」といった多様な基本的人権というものが認められるようになりました。

逆に言えば、「信教の自由」が無くなると全ての自由が無くなっていきます。

宏洋氏はYouTubeでいろんなことをしゃべっております。もちろん私も好き勝手なことをしゃべっております。この私たちの“好き勝手にしゃべる自由”そのものが、実は「信教の自由」から来ているという歴史を知った時に、私たちは何をおいても「信教の自由」を守らなければならないと考えております。

 

宏洋氏に公開討論を呼びかける理由

「信教の自由」が蝕まれていくと、社会は必ず全体主義、独裁主義へと行きます。これはナチス・ドイツ、あるいは旧ソ連、あるいは現在の中国や北朝鮮を見れば明らかです。つまり幸福実現党が「憲法20条の『信教の自由』を大切にしよう」と言っていることに、何ら間違いはないと思います。

にもかかわらず宏洋氏は、このような話をすることを呼びかけられると、「雑魚と話をするつもりはない」といったことを言っております。

前回もお話ししましたように、私は「雑魚」です。しかし、あなたも「雑魚」でしょう。民主主義というのは“雑魚と雑魚”が集まり、あるいは“熊さん、八っつぁん、与太郎”が集まり、そしていかに他の人に迷惑かけないようにしながら、自分がやりたいことをやるようにする自由を確立していくか、そのために民主主義があるのだと言われております。

19世紀に『自由論』という本を書いて自由の哲学を広げたJ・S・ミルという方が言ったように、「討論や議論を通じて人は真理、真実に近づくんだ」ということが大事だと述べました。

私は、宏洋氏と我々の考えの中に、もし違いや誤解があるならば、話し合いを通じて、何としても真実に近づけ、そして少しでもいい方向に行くようにしたいと考えます。そう思い、彼に議論を呼びかけている訳です。

どうか宏洋氏におかれては、もう逃げ回るのはやめて、正々堂々と議論に応じていただきたいと思います。そして、それを通じて多元なる価値観、多様なる価値観の中で民主主義をより繁栄させて、道を歩みたいものだと考えます。

本日もご清聴誠にありがとうございました。

以上

 

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