【幸福実現党NEWS】温もりのある社会で支え合いを

危機を迎える介護制度

 

危機を迎える介護制度

温もりのある社会で支え合いを

 

釈量子

幸福実現党

党首 釈量子

介護保険制度の存続が限界を迎えています。世界最速で高齢化が進む日本では来年2025年、いわゆる「団塊の世代」がすべて75歳以上となります。さらに2040年頃には、高齢者1人に対して現役世代が1.6人で支えることになります。介護利用者数の増加に伴い介護費用も右肩上がりですが、一方で介護人材は減少を続けているのが現状です。すべての人々が生きがいを持って幸福に暮らしていくためには、国に頼りすぎることなく、地域や家族の絆を見直すことが大切になります。

 

温もりのある社会で支え合いを00

 

大増税か制度破綻!? 介護制度は限界に

温もりのある社会で支え合いを01

社会全体で介護を支えることを目的として、2000年に介護保険制度がつくられました。しかし高齢化に伴い介護の総費用額は初年度の3.6兆円から2023年度には約3.8倍の13.8兆円に膨張しています。40歳以上が負担する保険料も当初の2,911円(全国平均)が、2024年度には6,255円に増加しました。さらに高齢者人口がピークを迎える2040年度には、医療・介護給付費は最大で27兆円不足し、仮に現役世代が負担する場合、年間一人当たり46万円の増額になると試算されています(※)。このように、日本の福祉は制度破綻か大増税かの瀬戸際にある状態です。

(※)三菱総合研究所の試算

介護の総費用、保険料の推移

温もりのある社会で支え合いを02

厚生労働省の資料をもとに作成

 

介護人材の不足、孤独死の増加

社会全体で介護を支えることを目的として、2000年に介護保険制度がつくられました。しかし高齢化に伴い介護の総費用額は初年度の3.6兆円から2023年度には約3.8倍の13.8兆円に膨張しています。40歳以上が負担する保険料も当初の2,911円(全国平均)が、2024年度には6,255円に増加しました。さらに高齢者人口がピークを迎える2040年度には、医療・介護給付費は最大で27兆円不足し、仮に現役世代が負担す介護職の担い手不足も深刻です。厚生労働省の試算では、2040年度には約280万人の介護職が必要とされ、2019年比で約69万人増やす必要があります。しかし2022年の調査では、「介護職を始める人」が「離職する人」を初めて下回っており、見通しは厳しいと言えます。一方、一人暮らしの高齢者が増え、孤独死が問題となっています。自宅で亡くなった一人暮らしの65歳以上の高齢者は2024年、年間推計6万8000人にのぼるとみられます。

介護職員の必要数

温もりのある社会で支え合いを03

厚生労働省の資料をもとに作成

 

介護に「自助」と「助け合い」と「宗教心」を

 

元気なうちは働ける「生涯現役社会」を

日本は世界有数の長寿国です。介護制度が限界を迎える今、多くの高齢者が健康に生きがいを持って暮らすためには「生涯現役」の考え方がますます大切になります。現在、高齢者の就業率は上昇傾向にあるものの、70~74歳の就業率は約3割、75歳以上では約1割です。高齢者の雇用を創出し、働ける人は75歳くらいまでは普通に働くことができる社会を目指すべきです。

 

元家族の絆を見直す

現役世代から多額の社会保険料を徴収する現在の制度は、子供が自分の親の面倒を見る経済力を奪っています。また、「国が面倒を見てくれる」と考えて、家族の支え合いの精神を失わせています。政府が一律に介護を行うでのはなく、家族や地域の絆を強める介護のあり方が求められます。

温もりのある社会で支え合いを04

 

宗教心を持ち「安らかにあの世に旅立つ」幸福を

「老」「病」「死」に関わる介護には、正しい霊的人生観、死生観を教える宗教心が不可欠です。その意味で「介護は菩薩行」と言えるでしょう。人間の本質は魂であり、永遠の生命を持っているという考えに基づけば、唯物的にこの世での寿命を引き延ばすことができさえすれば善というのは間違いです。過度な福祉を見直し、一人ひとりの尊厳を大切にし、あの世に安らかに旅立てるようにすることが幸福への道だと言えます。

 


 

幸福実現党公認議員に聞く

 

温もりのある社会で支え合いを05

佐藤けいいち
埼玉県 東松山市議会議員

介護保険以外の受け皿をつくるために、自治体としては地域の主体的な支え合いをサポートすることが必要です。「相談窓口」や地域の方による「認知症カフェ」(※)などについて周知することで、介護の困りごとの解決や、虐待の防止につなげてまいります。

(※)認知症の人やその家族、介護や福祉の専門家等が集う場

 

温もりのある社会で支え合いを06

はしもと修一
神奈川県 寒川町議会議員

人材不足の解消のため、寒川町では「さがみロボット特区」を活かして介護ロボットの導入に取り組んでいます。リハビリやレクリエーション、掃除、記録などの業務をロボット等にさせることで、対人援助業務に時間を割くことができます。また介護の職場環境の整備や、外国人や高齢者の登用を進めることも大切です。

 


 

Interview

 

温もりのある社会で支え合いを07

長谷川 佳和
一般社団法人 埼玉県介護支援専門員協会 相談役
幸福介護ネットワーク代表

介護サービスは要介護・要支援の認定者しか受けられず、約8割の人は“ 払い損”です。大きすぎる負担を軽減するために国の制度はセーフティネットにとどめるべきです。その分、民間の保険を活用すれば介護の問題はなくなります。また宗教心を取り戻すことも必要です。例えばタイでは「親の面倒をみることは功徳を積むこと」と考えられています。すぐに制度に頼ることなく家族の絆を大切にしたいものです。

 


 

幸福介護ネットワークとは

理念
自助努力・生涯現役の精神で、正しい宗教観に基づき、介護される側とする側、支える家族が幸福になる理想の介護のあり方を探求・実践していきます。
活動内容
・勉強会の開催や各現場での智慧の共有
・メルマガ「幸福介護ネットワーク通信」の定期配信
お問い合わせ
happycare.staff777@gmail.com

 


 

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書籍

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参考 危機を迎える介護制度 温もりのある社会で支え合いを

参考 幸福実現党NEWS 介護版vol.1 危機を迎える介護制度 温もりのある社会で支え合いを

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