日本人の生命・安全を守るための防衛体制の整備を(党声明)
2022年11月3日
幸福実現党
3日、北朝鮮は日本海に向けて、3発の弾道ミサイルを発射しました。北朝鮮は前日2日にも、韓国近海に向けて20発以上のミサイルを発射しています。
今回のミサイルは日本列島を通過しなかったとのことですが、今後、北朝鮮は核実験を行うことも取りざたされており、戦術核完成へと着実に歩を進めています。そうなれば、日本は壊滅的なダメージを受け、大勢の国民の命が一瞬で奪われることになります。
このように、北朝鮮が強硬姿勢に出ている背景の一つには、ロシア-ウクライナ戦争を機に、孤立を深めたロシア、中国、北朝鮮の3カ国が関係を強めていることが挙げられます。北朝鮮はロシアに弾薬を送り、軍事的な連携を強めています。中国では、習近平体制が異例の3期目に突入しており、功を焦る習氏による台湾侵攻は秒読みといえます。こうしたなか、朝鮮半島でも有事が起きれば、中国はたやすく台湾侵攻が可能となります。このように、中北露の3カ国の連携が今後一層進み、アジア有事が起きれば、日本は国家存亡の危機に直面することになります。
事態は切迫しています。政府は、一日も早く、国民の生命・安全・財産を守る現実的な手段を講じるべきです。中国や北朝鮮が保有する極超音速ミサイルに対して、従来の「ミサイルでミサイルを撃ち落とす」という防衛システムや、敵基地攻撃能力を保有するだけでは、日本を守りきれません。米国による核の持ち込みや自前の核装備も積極的に議論し、抑止力を万全のものとする体制整備に向けた議論を急がなければなりません。そして、抜本的な国防強化に向けては、憲法9条の抜本的な改正を行い、自衛隊を「国防軍」に位置付けることが必要です。
私たち幸福実現党は、立党以来10年以上にもわたって北朝鮮の核・ミサイルの危険性を指摘し、国防を強化すべきことを訴えて参りました。今、何よりも優先すべきは、安全保障面での体制整備といえます。
日本にはアジアのリーダーとして、自由・民主・信仰という人間にとって最も大切な価値観を守る使命があります。北朝鮮のミサイルで国の存続を危ぶまれるようでは、リーダーの資格はありません。日本は、アジアが直面する危機に対して断固として立ち向かわなければなりません。
以上