プーチン・メドベージェフが”本音”で語る
「日露平和条約」締結のラストチャンスが迫る
ロシアのプーチン大統領が6月末のG20の際に来日し、安倍晋三首相との日露首脳会談を行う予定です。日露平和条約の締結に向けた交渉の行く先が不透明な中、日本が打つべき手とは何か、ロシア政府トップ2人の本音をもとに考えます。
5月21日、ロシア・モスクワで行われた、第二次大戦の対ドイツ戦勝記念日パレードに出席したプーチン露大統領(写真左)と、メドベージェフ首相(同右)。北方領土の国後島でもパレードが行われた。(写真・ロシア大統領府公式サイト)
日露平和条約締結に向けた交渉が難航しています。何がネックなのかを探るため、幸福実現党創立者の大川隆法総裁は6月4日、大統領時代に北方領土への軍事基地の整備を進めたメドベージェフ首相の守護霊霊言を初めて収録。その潜在意識の本音を探りました。
「日米露」の関係が条約締結のカギ
2012年の大統領就任時にプーチン大統領の守護霊霊言を初めて収録した。その際も、「”技の切れ”がよければ、北方四島を返す気はある」と発言していた。
幸福実現党刊
メドベージェフ首相の守護霊は、「日本とは友好関係を持ちたい」としながら、北方四島を日本に返還した場合、米軍基地ができることに危機感を抱いていると、北方領土にロシア基地を建設している理由を明かしました。
さらに、プーチン大統領はトランプ大統領との関係も改善したいと考えているとし、「歯舞・色丹に軍事基地は作らないというアメリカの『裏保証』があれば、二島返還して平和条約を結べる」としました。
次の日露首脳会談が
「最後のチャンス」かもしれない
さらにプーチン大統領の守護霊は、安倍首相との日露首脳会談が26回目になろうとしているのに、平和条約締結が進まないことにいらだちを示しました。「安倍さんを見切るかどうか、今回は最後の会談かもしれない」と発言。「中国とロシアがつながるだけでも両国とも生き残れる。中国がアジア諸国やアフリカを植民地化し、ヨーロッパを金融で牛耳る世界の実現に、ロシアが心ならずも加担しなければいけないかもしれない。そういう悪事をさせないでほしい」としています。
さらには、「北方四島を放棄する代わりに、日本の敵対国にミサイルを打つ覚悟があると約束することもできる」と、中国や北朝鮮の核兵器の「無力化」まで協力できる、と提案しています。
最悪のシナリオを避ける決断を
ロシアは近年、中国との蜜月関係を繰り返しアピールしてきました。ウクライナ問題でロシアが欧米から経済制裁を受けた結果、中国とロシアは急接近しています。そうなった一因は、日本が制裁に加わり、ロシアが経済的にも孤立したことにあります。大局的には外交判断を間違ったと言えるでしょう。メドベージェフ首相とプーチン大統領の本音によれば、中露は互いを利用しているに過ぎず、本質的には仲間とは思っていないのです。
これまで、日本は幾度も平和条約締結のチャンスを逃してきました。2016年のプーチン大統領来日の際も、「温泉接待」を行っただけで、決断はなされませんでした。2018年9月に、プーチン大統領が安倍首相に「無条件で年内に日露平和条約を結ぼう」と呼びかけたにもかかわらず、決断を先延ばしにし、機を逸してしまいました。
このままでは、ロシアが中国と協力「せざるを得ない」状況に追い込まれかねません。中国の軍事覇権が広がり、第三次世界大戦が引き起こされるという、最悪のシナリオは避けなければなりません。
幸福実現党はこうした観点から、「無条件での平和条約締結」を訴えてきました。北方領土問題を脇に置いてでも、決断が必要な時です。日米露の関係を構築して中国を封じ込める方向に外交の舵を切り、日本自身がアジア・アフリカ諸国のリーダーになるべきです。
6月末のプーチン大統領来日を「日露平和条約」締結のラストチャンスととらえ、「決断」が必要です。
緊急発刊
ロシアにとって、「日露平和条約」の締結がいかに重要な問題なのか──。政府2トップの本音が明らかになる。成功を装う安倍外交の実態を鋭く指摘した。プーチン大統領の守護霊霊言の収録は今回で6回目となる。
幸福の科学出版刊
大川隆法党総裁・釈量子党首の公開対談
「君たちの民主主義は間違っていないか。」を開催
5月22日にベルサール高田馬場で行われた公開対談「君たちの民主主義は間違っていないか。」に登壇した大川総裁(写真右)と釈党首。
5月22日夜、東京都・ベルサール高田馬場にて、大川隆法党総裁と釈量子党首の幸福実現党立党10周年・令和元年記念対談「君たちの民主主義は間違っていないか。」が開催されました。
北方領土について「戦争をしてでも取り戻す気があるのか」などと発言した国会議員について、大川総裁は「国会議員に言論の自由はなかったのか。『どの程度、島を返してほしいか』という熱意を確かめたかったのであれば、それを訊くのは、別に構わないと私は思う」と言及。「戦争で取られた領土の場合は、普通は、戦争で取り返す以外には返りませんから。北方四島の大きい島には、ロシアの軍事基地ができている。
日米が、もし島を取り返しに来るとなると困るから、その防衛のために基地を増強してある」として、それに対しての考えを練ること自体、問題ではない、と指摘しました。
釈党首は、「街頭演説などで、『戦争』などという言葉を使うと、若い人は『怖い!』と感じるようです。そもそも学校で『軍事』について教わることはありません。海外では逆に、『軍事を知らなければ、平和を語ることもできない』ということが常識」と語っています。
その他、「パンダの香シャン香シャンがソクラテスに勝つかもしれないような『人気取り民主主義』の問題点」などが取り上げられ、会場からは繰り返し歓声が上がりました。
釈量子党首
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ネット番組「THE FACT」で、時事テーマについて解説する「ザ・ファクト× 釈量子」を配信。党大会の講演を紹介する動画「米中貿易戦争、日本は”Buy Japanese”で乗り切れ!」など様々公開中です。
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