信教の自由を守り、人権の最後の砦となるために

幸福実現NEWS 特別版

信教の自由を守り、人権の最後の砦となるために

信教の自由を守り、人権の最後の砦となるために

国民一人ひとりの幸福を実現するためには、「言論の自由」「表現の自由」などの人権の根底にある「信教の自由」を守ることが大切です。私たちは「信教の自由」を尊重しながら、多様な価値観を認める寛容な社会を理想としています。独裁政権が支配する全体主義的な国では、心ある信仰者が、信仰を持つがゆえに迫害されるというケースも見受けられます。私たちは「信教の自由」の大切さを理解する人々の力を合わせ、「信教の自由」を世界に広め、人権弾圧で苦しむ人々を守ることを目指しています。

 

あらゆる人権の根底にある「信教の自由」を守りたい

 私たちは、日本国憲法で保障されている様々な人権規定の中でも「信教の自由が最も重要である」と考えています。「信教の自由」は「内心の自由」と関係が深く、ここから「信仰告白の自由」「言論・出版の自由」も出てくるからです。「信教の自由」が守られなければ、「言論の自由」も守られないのです。

 しかし、現代の日本において、「信教の自由」は十分に守られているとは言えません。憲法20条の「信教の自由」には、様々な制約が付け加えられています。ここの「政教分離」などの規定は、明治憲法下の国家神道の下で、さまざまな宗教が圧迫・排除されたような事態を防ぐためのものです。これが誤解を招き、公の場から宗教が排除される結果を招いています。この条文も見直しが必要です。

 また、政府の財政難を理由に「宗教への課税」の可能性が取りざたされています。これは、課税当局など公権力が宗教活動に介入することを禁じる「信教の自由」の侵害につながるおそれがあるとして、反対の立場をとっています。

 

「宗教的寛容さ」を尊重する社会を作りたい

 私たちは「信教の自由」を保障すると同時に、信仰を持つ人々の集まりである宗教を守り、「宗教的寛容さ」を尊重する社会を作るべきだと考えています。

 もちろん、社会に害を与える犯罪集団のような宗教が現れたら、世間の批判を受け、淘汰されるのは当然のことです。しかし、宗教を「性悪説」で見るのではなく、宗教同士が自由な活動の中で切磋琢磨していくことが大切であると考えています。

「宗教的寛容さ」を尊重する社会を作りたい

「宗教的寛容さ」を尊重する社会を作りたい

 

「信教の自由」を守り、世界の人々の人権を守りたい

中国では共産党の一党独裁政権のもとで、人権弾圧、言論弾圧が繰り返されています。米国は超党派でウイグル人権問題に取り組み、中国政府に様々な圧力をかけていますが、日本政府からは何の声も上がりません。また、各地では、キリスト教会や仏教寺院が破壊されており、存続できるのは政府の統制下にある宗教のみです。世界の人々の「信教の自由」を守るために、日本はもっと大きな役割を果たすべきだと考えています。

「信教の自由」を守り、世界の人々の人権を守りたい

2018年10月、幸福実現党の釈量子党首と及川幸久外務局長が国連人権理事会の事前セッションに参加。幸福実現党の関連団体であるNGO「幸福実現研究所(HRRI)」が、中国の状況について「信教・言論・政治活動の自由がますます蝕まれている」とするレポートを提出している。

 

中国で進む宗教の破壊と「中国化」

 

燃やされる十字架

燃やされる十字架

 中国は「国家安全法」を制定し、宗教上、民族上の少数派弾圧を正当化しています。「国家の安全」の定義が曖昧なので、当局の恣意的な法の運用が行われやすく、信仰者への弾圧が数多く行われているのです。
 中国東部の浙江省の地方政府は2013年に都市化計画を出しました。温洲市では60以上のカトリックとプロテスタントの教会が解体指令を受け、建物は解体、十字架は取り除かれてしまいました。教会を守ろうとした牧師は「社会秩序を乱した罪」で刑事勾留されてしまいました。 (HRRIレポートより)

破壊される寺院・仏像と、「宗教の中国化」

中国南部にある重慶市の芭蕉寺仏像(写真)は役人らによって破壊された。他にも各地で、数多くの寺院・仏像が破壊されている。

破壊される寺院・仏像と、「宗教の中国化」

中国東部沿岸の山東省では、当局が観音菩薩の頭部を孔子の頭部にすげかえてしまった(写真)。このように「宗教の中国化」が進んでいる。

破壊される寺院・仏像と、「宗教の中国化」

(出典)https://jp.bitterwinter.org/

 

世界ウイグル会議のドルクン総裁と釈党首が対談

2018年10月に、スイス・ジュネーブにて、世界ウイグル会議のドルクン・エイサ総裁と釈量子党首が対談を行いました。

信仰ある者を守る未来へ

釈量子党首(以下、釈) 2018年8月、国連の人種差別撤廃委員会で初めて、100万人のウイグル人が再教育キャンプに収容されているという問題が提起され、世界中に知られる機会になりました。

ドルクン・エイサ総裁(以下、ドルクン) チベットやウイグルの各自治区に対する中国の政策は最初から非常にひどかったのですが、習近平が国家主席に就任して以来、極めてひどくなりました。チベットの担当だった陳全国がウイグルの担当になり、ウイグル人を迫害する政策を推進しはじめたのです。2017年にウイグルに導入された再教育キャンプは、実質的な強制収容所です。

世界ウイグル会議のドルクン総裁と釈党首が対談

 日本にいるウイグル人の方から、「助けてくれ」という声をいただくことがすごく多くなっています。この問題をどうするべきだとお考えですか?

ドルクン 今中国政府がウイグルで行っているのは民族浄化であって、これを世界がそのままにしたら、ウイグルだけではなくて他の場所でも必ず起きます。世界は一つになって中国を止める必要があります。

 この現状を、世界のどんな国の人たちも、自分に直結した問題だと認識する必要があると思います。全ての国が「自由・民主・信仰」を政治の基本原則として尊重すべきであることを、幸福実現党は世界に向けて発信してまいります。

 


 

参考 幸福実現NEWS 特別号 信教の自由を守り、人権の最後の砦となるために

幸福実現NEWS 特別号 信教の自由を守り、人権の最後の砦となるために

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