日本の常識は世界の非常識
なぜ政治に宗教が必要なのか
幸福実現党
党首 釈量子
幸福実現党は立党以来、「この国の政治に一本、精神的主柱を立てたい」(※)という願いを持ち、「宗教立国の実現」を目指してきました。価値観を教える宗教なくして善悪の区別はつかないため、国を導く政治家が神仏を信じることは非常に大切です。しかし戦後、宗教と政治が切り離された日本はクラゲのように漂ってきました。世界が混迷の中にある今、日本は真っ当な信仰心を取り戻し、神仏の目からみて恥じない政治を行うことが求められます。
※「幸福実現党の目指すもの」より
神仏の目を意識しない唯物論国家の恐ろしさ
歴史的に中国やソ連といった共産圏では大量粛清が起きてきました。今でも中国共産党はウイグルやチベット、南モンゴル、香港などで苛烈な人権弾圧を繰り返しています(左図)。その背景にあるのが共産主義の祖であるマルクスの「宗教はアヘンである」という思想です。宗教を排除した唯物論国家は「人間は機械と同じだ」と考え、人を殺すことにも罪悪感がありません。現在、台湾有事への対応をめぐり日中関係が悪化しています。中国から得られる経済的利益が失われることを恐れて国論も大きく揺れていますが、「神や仏の目は意識しない」という無神論の恐ろしさを認識することが必要です。
人権の根拠は人間が神仏の子であること
欧米各国が中国政府によるウイグル弾圧をジェノサイド認定した2021年、日本だけは態度を明確にしませんでした。遡れば1989年の天安門事件の際、欧米諸国が一斉に対中制裁を行うなか、いち早く制裁解除に踏み切ったのも日本でした。日本国憲法では「基本的人権」の尊重がうたわれていますが、なぜ人権が大事であるかの根拠が示されていないことが日本の価値判断を曖昧にしています。一方、アメリカで合衆国憲法のもとになった独立宣言では「人間は平等につくられた」と明記されています。「神の子、仏の子としての本質」が人間の尊厳の根拠であり、この人権の意味が分からなければ明確な善悪の区別がつかなくなるのです。
『新・日本国憲法 試案』
幸福実現党宣言(4)
大川隆法著
自由や民主主義には信仰が必要
自由や民主主義があっても「信仰」がなければ、結果的に全体の堕落を招きます。各人が自分の欲望ばかり主張して、政治家も票を得るためにバラマキ型の政治を行うようになるからです。フランスの政治思想家トクヴィルは「デモクラシーは物質的享楽の好みを助長する」「物質を超える不滅の原理が宿るという信仰は、人間が偉大であるために必要不可欠」(※)と指摘します。尊い神仏の子である人間が良心に基づいて話し合ってこそ信頼できる政治を行うことができるのです。
※『アメリカのデモクラシー第二巻(上)』トクヴィル著/岩波文庫
日本を立ち直らせる宗教立国の精神
信仰心ある政治は世界の常識
かつて聖徳太子は、高等宗教である仏教を日本に入れました。そして民主主義的精神と仏法的精神を兼ね備えた十七条憲法を定め、国家の近代化を強力に後押ししました。現代でもアメリカのトランプ大統領は折に触れて「全能の神」「造物主」の存在に言及しながら、偉大な国をつくるうえでの宗教の大切さを語っています。イギリスのサッチャー元首相は自らの宗教的信念を背景に政治改革に取り組み、手厚すぎる社会保障によって衰退した経済を立て直しました。台湾を民主化し発展させた李登輝元総統も、「指導者の第一条件」として「信仰」を挙げています(※)。このように宗教に基づく立国、信仰に基づく国づくりは世界の主流といえます。
※『最高指導者の条件』李登輝著/PHP研究所
誤解を生んでいる「政教分離」の本来の趣旨とは
戦後、日本国憲法には「政治と宗教の分離(政教分離)」が定められました。これをもって「宗教が政治に進出するのは悪いことだ」という誤解も生じています。しかし政教分離は元々、戦前の国家神道が仏教などの他宗を弾圧したことへの反省から出たものです。
つまり「国家が特定の宗教を強く保護して、ほかの宗教を弾圧することがあってはならない」という趣旨であり、「宗教が政治にかかわってはいけない」という主張は通説の憲法解釈とも異なります。
本来、政治も宗教も「人々を幸福にする」という使命は同じであり、世界標準でみても両者は切り離せるものではないのです。
本当の正義は「神の心」にある
日本では政権維持のために、目先の利益を優先した巨額のバラマキが続いています。その結果が30年以上の経済停滞です。弱者救済の名目の下、「格差是正」の考えは正当化されがちですが、本当の正義とは各人の努力に応じた結果が生じるという「縁起の理法」が尊重されることであり(※)、そこに神の心もあるといえます。外交・国防においても、自国さえ平和であればいいという考えが根強く、戦後80年を経ても憲法九条の改正すらできません。しかし唯物論・無神論国家の中国が世界に不幸を広げることを見て見ぬふりをするべきではありません。日本は「自由・民主・信仰」の価値観を持ち、「正義ある平和」の樹立のために尽力すべきです。
※『不滅なるものへの挑戦』
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